熱中症 現場での手当
[1]観察
 傷病者が発生した際、それがまずどのような症状かを観察する。 具体的には、まず、意識の状態を確認して下さい。名前を呼ぶ、肩を軽くたたく、応答がで きるならその者が絶対にわかるはずの質問をするなどをしつつ、意識の状態がどの程度なのかを判断してください。
あわせて、生の兆候(意識、呼吸、脈拍、顔色、体温、手足の温度など)のチェックを継続して行き、手当に必要なものを用意する。

[2]手当の実際
 熱中症の手当の基本
休息
(rest)
安静をさせる。そのための安静を保てる環境へと運ぶこととなる。
衣服を緩める、また、必要に応じて脱がせ、体を冷却しやすい状態とする。
冷却
(ice)
涼しい場所(クーラーの入っているところ、風通しの良い日陰など)で休ませる。症状に応じて、必要な冷却を行う。
水分補給
(water)
意識がはっきりしている場合に限り、水分補給をおこなう。意識障害がある、吐き気がある場合には、医療機関での輸液が必要となる。

 以上の三つがベースとなって手当を行ない、症状やその程度によって、手当の内容が決定される。すべての症状に対して、前述した熱中症の手当の基本を行なうが、追加して望まれる手当を記載する。
 
[1] 意識の有無、程度の確認
 まず、意識の状態を確認して下さい。名前を呼ぶ、肩を軽くたたく、応答ができるならその者が絶対にわかるはずの質問をするなどをしつつ、意識の状態がどの程度なのかを判断してください。

 意識が無い(呼びかけるなどをしても反応がない)、意識が回復しない状態は危険です>
また、応答が鈍い、言動がおかしいなどの場合も注意が必要です。
 必要な手当を行いつつ、至急、119番通報を行い救急搬送を要請する。
 
[2a] 意識の無いもしくは、反応が悪い(意識レベルが低い)場合
以下の項目を行います。
 A.気道の確保
 B.呼吸の確認
 C.脈拍の確認

 気道を確保した上で、呼吸の確認をする。呼吸が無かったら人工呼吸を行うことになり、また、続いて脈拍の確認を行い、脈拍が非常に弱い、もしくは止まっ ている際には、心臓マッサージを行という過程です。あわせて、バイタルサイン(意識、呼吸、脈拍、顔色、体温、手足の温度など)のチェックを継続して行う ことが必要です。
 
[2b]意識のある場合
 バイタルサイン(意識、呼吸、脈拍、顔色、体温、手足の温度など)のチェックをし、涼しい場所へ運ぶ。衣服を緩め(必要に応じて脱がせ)、症状に対応していく。

ふくらはぎや腹部の筋肉の痙攣(全身のものではない)
 0.9%の食塩と電解質の入ったもの(生理食塩水)を飲ませる。冷却の方法にある、冷水タオルマッサージを震えているところへ行なう。

失神(数秒程度内のもの)
 横に寝かせ、足を心臓より高く挙げるなどして、心臓へ戻る血液の増大を図る。

顔色が蒼白で、脈が微弱
寝かせた状態で足を心臓よりも高くなるように挙げて、可能ならば、静脈路を確保して、輸液を行う必要があるため、医療機関へ搬送する。

飲水できる                             
スポーツ・ドリンクなどを飲ませる

飲水が困難
上記同様に、医療機関へ運ぶことになる。

足先など末端部が冷たい
その部分の保温と、さするようにマッサージをする。

顔色が赤い場合
寝かした状態よりやや上半身を高くなる、座らせた状態とする。

吐き気、嘔吐
 水分補給が行えないので、すみやかに医療機関へと運ぶことが必要。

 どのような場合でも、必ず、"医師の診察"を受けること。
 
[3] 冷却

 「意識が無い、もしくは、反応が悪い」ならば、冷却を開始しつつ救急車を呼び、至急医療施設へと搬送する。その間に移動が可能ならば、冷却を継続しながら、涼しい場所(クーラーの入っているところ、風通しの良い日陰など)運ぶ。
 
現場での冷却 意識が回復し、寒いと訴えるまで冷却

 以下に3つほど、冷却法を紹介します。総じての注意点として、震えを起こさせないようにすることがポイントとしてあります。
 冷却のポイント
○ 震えを起こさせない
  (その為には積極的にマッサージをする)
○ 下の方法で、@とAもしくは、AとBを併用して行う
○ 冷却は、意識が回復し、寒いと訴えるまでは続ける
○ その後に点滴もしくは水を飲ませるなどをする
○ 意識が回復しても再び意識が無くなることも想定されるため、
  継続注意をして観察する
○ やり過ぎを恐れず、積極的に行なう
  (人間の体温は低温側に対して強く、高温側に弱いから)

@ 冷水タオルマッサージと送風
 衣類をできるだけ脱がせて、体に水をふきかける、その上から、冷水で冷やしたタオルで全身、特に手足(末端部)と体幹部をマッサージ(皮膚血管の収縮を 防止するため)する。風をおこすようにうちわ、タオル、服などで送風する。使用する水は冷たいものよりも、常温の水もしくはぬるいお湯が良い。

A 氷(氷嚢、アイスパック)などで冷却
 氷嚢、アイスパック、アイスノンなどを、腋下動脈(両腕の腋の下にはさむ)、頚動脈(首の横に両方から当てる)、大腿動脈(股の間にあてる)に当てて、血液を冷却する。

B 水を体表面にかけて送風(気化熱によって冷却)
 霧吹きなどで、水を吹きかけてその気化熱で冷却する。繰り返し吹きかけつつ送風する。皮膚表面を冷却しないで、かつ、震えを起こさせないよう注意。その ため、できるだけ温水のほうがよいと考えられるが、温水でないといけないものではない。送風にはドライヤーで温風を用いるのもよいが、うちわなどで扇ぐこ とでも可。 




Company Home ScanPine Home